一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会は、2009年4月よりプロパンガスを都市ガス並みの料金で供給することを目的に、ガス料金の適正化活動を推進してきました。
2009年以前のプロパンガス利用者は、ガス会社の言い値で利用するか、もしくは1997年の液石法改正後に登場した「売り込み価格」(契約当初だけ安くて、その後徐々に値上がりし数年で元の価格を超えてしまう)のガス会社しか選択肢はありませんでした。このような環境の中で、当協会は「適正価格」の概念を導入しました。都市ガスに遜色ない価格のガス会社をご紹介し、利用者に喜んでいただいてきました。
当初は関東地方限定での活動でしたが、現在は北海道から九州(一部地域を除く)までご紹介できるプロパンガス会社の対象範囲が拡がり、規模・実績・信頼度ともに圧倒的な地位を確立しています。まさに、プロパンガス料金の歴史を変えたのです。
日本LPガス団体協議会の資料によれば、プロパンガスが家庭用の燃料として使われ始めたのは、1953年頃からとのことです。以来40年以上も業者間で価格競争は行われてこなかったようです。つまり、価格競争が行われなければ価格が高止まりするのは自明の理です。価格競争が激しい関東地方の一部のエリアを除いて、都市ガスの1.5倍から2倍くらいの高値でプロパンガスを利用している方がほとんどです。
1997年4月1日、液石法(液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律)が改正されました。改正の最大のポイントは、新期参入が容易になったことです。従来プロパンガス会社を立ち上げるには、監督官庁の認可が必要でしたが、届け出だけで済むようになったのです。
この結果、関東に新たなプロパンガス会社が出現し、顧客開拓を積極的に行うようになりました。当然既存の価格帯よりも安い価格でセールスを展開し、顧客を取り合うことのなかった業界に新風が巻き起こったのです。
"プロパンガス業界の競争を促進し、供給価格を下げる"という政府の狙いは当たったかのように思えました。しかし、今度は別の問題が発生してしまいました。新たに設立された安い価格のプロパンガス会社に変更したものの、その後徐々に値上げされ、数年で元の価格よりも高くなってしまうというクレームが続出したのです。
これでは何のために法律が改正されたのかわかりません。
契約当初は安かったのに、その後徐々に値上げされて数年で高くなってしまうというのは、今や業界の常識です。このような状況の中で当協会は、独自の調査によりプロパンガスの"適正価格"を提唱し、積極的に啓蒙活動を進めました。
当協会は、適正価格で供給することを約束いただいているプロパンガス会社をご紹介するだけでなく、協会独自の価格保証制度を2013年に日本で初めて導入しました。最近では、いくつかのサイトが当協会の保証制度をコピーしているようですが、言行一致を願うばかりです。
この保証を一言でいうと、「当協会がご紹介するガス会社は、不透明な値上げをしないことを保証する」ということです。詳しくは下記のリンクをクリックしてご確認ください。